毛染め専門店とセルフカラーの染料の違いは?
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染料に違いはない?
毛染め専門店・美容院で使用される染料と自宅でセルフカラーするときの染料の違いとはなんでしょうか。
実は、どちらも染料は同じ酸化染料であるヘアカラー剤を使用しています。
ヘアカラー剤は、アルカリ剤でキューティクルを開いて髪内部のメラニン色素を分解し、染料を髪の内部に浸透させて染める仕組みです。
ヘアカラーは1回でしっかり染まりシャンプーをしてもあまり色落ちせず、1〜2ヶ月ほど色持ちするのが特徴。一度脱色してから染めるため、髪色を明るくすることも暗くもすることもできる利便性から、毛染め専門店や美容院・サロンなど広く使用されています。
この仕組みは、ドラッグストアなどで売られているヘアカラーでも基本的には同じです。
自宅でセルフカラーをされている方であればご存知と思いますが、ヘアカラーは1剤と2剤を混合して使います。ワンプッシュで混合されて出てくるものもありますが、1剤にはアルカリ剤と酸化染料が入っており、2剤の過酸化水素と化学反応させて髪にカラーを定着させます。
毛染め専門店とセルフカラーの染料は同じもの?
毛染め専門店・美容院でもセルフカラー用のヘアカラーともに同じ仕組みで髪を染めますが、染料も同じものが使われているかというとそうではありません。
同じ酸化染料のヘアカラーですが、カラー剤の成分には少し違いがあります。
毛染め専門店・美容院で染めてもらうときに独特の刺激臭があると思いますが、これは美容師だけが扱うことができる揮発性の成分であるアルコールの匂いです。
アルコールには髪のダメージ要因になるアルカリ剤などを揮発させ髪の内部に残留させない働きがありますが、市販のヘアカラーにはこのような揮発性成分の配合を認められていません。
また、毛染め専門店・美容院で使用されるカラー剤には、ダメージを補修する成分やトリートメント成分も配合されていることも多く、その点でも髪を傷めにくいようになっています。
毛染め専門店ならダメージを抑えて染められる
毛染め専門店のダメージ軽減方法
ヘアカラー剤を使う限りは少なからず髪や頭皮に影響を及ぼしてしまいます。
影響があるという点では、毛染め専門店・美容院でもセルフカラーでも同じなのですが、髪や頭皮に与えるダメージには大きな違いがあります。
毛染め専門店・美容院では、美容師が毛髪の状態を見ながらカラー剤の濃度を調整したうえで、頭皮にも付着しないよう染めてくれますので、セルフカラーに比べダメージは小さく抑えられています。
市販のヘアカラーは髪の太い人や染まりにくい人が使ってもしっかり染められるように強めの薬剤が使われていて、毛髪の状態に応じて濃度を変えることはできず、どのような髪の状態でも同じ強さのカラー剤を使うことになります。
染め直しや部分染め・根元染めなどそれほど強いカラー剤が必要のない髪であっても全体染めと同じ強さで染めることになってしまいます。
またセルフでカラー剤が頭皮に付着しないように髪の根元まできれいに染めるのは至難の業です。見えない部分もあり自分で染めようとすると、髪の生え際に染め残しが出てしまったり、頭皮にもカラー剤が付着してしまったり、といった失敗をしてしまいがちです。
毛染め専門店・美容院でもダメージはゼロではない
酸性染料のダメージはゼロにはできない
一度染めたらしっかり色持ちさせたい方や、セルフで毛染めをするのが面倒という方、染め残しなくきれいに染めたい方には、毛染め専門店・美容院が利用しやすいと思います。
美容師がダメージを与えないように丁寧に染めてくれますが、酸性染料のヘアカラーで染める以上は、技術力でダメージを軽減することはできても、完全にゼロにすることはできないことに注意が必要です。
また毛染めのあとに頭皮が痒くなったり赤くなる方も注意が必要です。痒くなったり赤くなったりするのは、体がアレルギー反応を起こしている証拠ですので、少しでも症状が出ている方は、たとえ上手に染めてくれる毛染め専門店・美容院であろうとヘアカラーの使用は控えましょう。
アフターケアにも気を遣いましょう
ヘアカラーで傷んだ髪には、毎日のトリートメントによるケアも欠かせません。インバストリートメントと併せアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)も活用すると、髪のダメージ軽減につながります。
また普段使うシャンプーにも注意しましょう。毎日のシャンプーは意外と髪に負担をかけてしまいます。合成界面活性剤などを使った洗浄力の強すぎるシャンプーは、色落ちの原因になるだけでなく、頭皮の皮脂まで洗い流してしまい髪や頭皮の健康を損ねてしまうことになりますので、なるべく避けたほうが良いでしょう。